コンプレックス
こんにちは、Touria(トゥーリア)のやまやです!
数日前学生時代の友人と食事に行きました。近況について話していながらも、ちょくちょく話題は過去に…。沢山笑いました。
今日、当時の写真を見て面白いことに気づいた。
その写真の中の私と今の私。
同じヘアスタイル。
でもコンプレックスがすっかりと消えている。
人間誰しもコンプレックスがあると思います。
私は「くせ毛」。最大のコンプレックスでした。
自分は幼稚園まで直毛でそこからウネウネ……毛量も多いので基本もっさり。
…そんな子供時代。ある時期は母が「マッシュルームカット」をしてくれたけど…くせ毛ちゃんだから、ヘルメットみたい。
他の子のサラサラのストレートヘアがうらやましかった。
ショートやボブやロング。ブローだって自由自在。
「ザ・女の子」
私はくせ毛だから根元がうねってしまうし何をやっても残念。
私の美容院でのパーマ変遷は縮毛矯正からスタート。年々クセも強くなって来て、伸びてきた根元がうねる…最強コンプレックス!
で、学生時代に思いついたのが自分のクセと似たようなパーマをかけること。
…なんでそんな奇妙なことを考えたのか?でも、当時は最高のアイデアだと思った。私のくせ毛って縦巻きカールみたいな巻き毛なので、スタイリストさんにお願いしてかけてもらった。
大満足している時代がその写真の中の私です。
その後、就職には相応しくないかなぁ、とそのスタイルは封印した。
さて、今の私も全く同じヘアスタイル。
でも、今はナチュラル、そのままです。
20代、自分のコンプレックスから美容室を転々としあらゆるストレートパーマを試した。クセが強くてあまりきかない。もうイタチごっこ。
ある時から「自分を偽っている」という違和感を感じ始めた。
どこの美容室に行っても担当者にくせ毛のことを「大変だね」というニュアンスで扱われる。その度に自分のコンプレックスが大きくなった。
でも海外では心が自由だった。
「素敵なウェーブね」と言ってもらえた。でも、日本では「大変なくせ毛ですね」となる。
ある日、ヘッドスパ目的で入ったサロンで、濡れたままの縦巻き最強くせ毛頭の私をスタイリストさんが「素敵なクセのウェーブね」と言ってくれた。
日本の美容室でそんなことを言われたのは初めてだったから泣きそうなくらい嬉しかった。
「どうしてわざわざこの巻き毛を伸ばすの?どうして隠すの?いいじゃない」
嬉しかったけど、強烈に抵抗する自分の心があった。
『絶対に嘘だ。そんなわけがない。だって私のくせ毛は普通じゃないから』
と妙に意固地になっていた私は「愛想のいい受け応え」というコミュニケーションに徹した。
でも、私は自分を変えたかった。もう偽ることを手放して生きていきたい、ずっとそう思って模索していた時だった。
だから、きっと彼女は私の心の声を聞いてくれたんだと思う。
「くせ毛の扱い方を知らないから、そう思うのね」
と、頑な私だったのに、終始感じよく根気よく、クセと巻き毛の扱い方を教えてくれた。
翌朝、彼女の言葉を思い出し、あれだけ嫌だったのに、教えられた通りにケアをして出かけてみた。
怖かった。何十年も抱えて来たコンプレックスだったから。
でも、最初の一歩を踏み出したら後は簡単だった。自分の心が軽くなった。
きっとそれは自分の本来の姿だから。
学生時代の写真の私は、
くせ毛が嫌だ!!と嫌悪していたのに、結局人の手を借りて「自分のくせ毛再現」をしていた。
まだ自分を受け止めきれなかった若かった自分の精一杯の心の叫びだったのかもしれない。
人は人生の至る所で自分の幸せの変化へと導いてくれるキッカケとなる、人や言葉と出会うのだと思う。
出会ったとき心の抵抗が強いものほど、本当は自分が切望しているものなのかもしれない。
もう、そのサロンに行くことはない。
でも、私の心には彼女の優しさは消えずに残っている。
コンプレックスは必要な時に必要な流れで手放せる時がくるものだと思っている。
きっと、また次の素晴らしい出会いと共に…。
自由な心で、自由に生きる。
自分らしい人生を生きるために。
Have a precious life, by Touria.
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