無言の裏の心理にも色々ある〜「話さない」理由
こんにちは、Touria(トゥーリア)のやまやです!
ビジネスコミュニケーション。働く現場では意思の疎通が重要ですよね。
そして、人を育てるって難しい…けどやりがいもそこに見いだせます。
今日は、こちらの問いかけに関して
「………。」
とだんまりを決め込むタイプの人についての私の経験談です。
私は教育の現場に10年身を置いていました。
専門学校で目的意識をしっかりと持っている学生もいれば、なんとなくぅ〜の学生も多い。そして、やっぱり学生だから…転職したてのキャリアモードが抜けきれてない自分から見たら「甘い!」の一言、絶句でしたよ。
でもなんとかしなければならない。
試行錯誤の毎日で思ったのは、
教える、ってある種簡単に出来るけど、
育てる、って難しい、ってこと。
ある日、学生がお世話になっている研修先から怒りの電話。
「お宅の学生が数日前から無断欠勤している。どういうことだ」と。
電話を切って考えた。
「彼は世の中をなめているなぁ」と思い、また「今までもきっとこうやって中途半端に投げ出して、許されてきたんだなぁ」と感じた。
と同時に
「こんな生き方では、彼の人生はどうなるんだろう」と思った。
そして決めた。
「このチャンスを逃したら彼はダメになる。だから今トコトンまで向き合おう」って。
追い込むつもりはないけど、私からは見切りをつけることはしないってね、思った。
電話をかけたら繋がった。
「無断欠勤してるって?どうしたの?」と聞くと
「…………」
予想通りの展開。しばらく待って
「あのね、そーやって黙っていれば相手が面倒くさくなって『もういい!』って怒られてそれで終わると思っているんでしょう?残念だね、私は違うよ。あなたが話すまで私は黙ってるから」と伝えた。
それでも、彼は無言。
根比べ。
時間が経つ毎に電話越しに彼の落ち着かない様子が伝わってくる。
10分以上過ぎた頃かな、彼がボソっと話し始めた。
欠勤理由はね、予想どーり(笑)。
人生なめているから正当な理由であるわけがない。彼も自覚してる。
一度口を開いたらそこからが肝心。
聴いて、そしてキチンと伝える。
行動を変えるための考え方の組み替えだからね、しっかり話す。
やっと普通のコミュニケーション。
しかしねぇ〜電話で10分の無言タイムって結構キツい。
私も耐えたけど、彼の心もかなり抵抗してたんだよね。
後日、研修先に謝罪に行った。
彼は自分のやったことだから自分一人で謝りに行く、と言った。
彼はそれで済むと思っていた。
これもね、甘いよね。
伝えなければならないよね。
「会社対会社の問題は責任者が謝罪するのが社会の道理。あなたのミスは私のミス、私の管理不行き届きだから私の責任」そして「ついてくるなら来なさい。」と。
少し前まで無気力だった彼が、この謝罪の去り際に先方の担当者に駆け寄り再度必死に頭を下げて謝っていた。
後日、彼は手紙にこう綴ってくれた。
「自分がやったことなのに先生が頭を下げて謝っているのを見て自分の行動が人に迷惑をかけるという重大さに初めて気づいた」と。
そして「まさか、自分が話すのをあんなに待ってくれる人がいるなんて思っていなかったから正直ビビったし嬉しかった。」と。
彼はその後目を見張るような変化を見せ、札幌から巣立っていった。
人や社会をなめて自分を軽んじて生きるのは、卒業だね。
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質問に対して無言を貫くという心理には
「話さないと決めている」か、
「話すことが思い浮かばない」のどちらか。
今日の事例は前者のタイプ。
前者は自分の意見や思いはしっかりと持っている。
経験値はあるがコミュニケーションを自分から遮断しているだけ。
遮断の理由は「どうせまた否定されるから」言わない、という心理。
トップダウンの企業の会議でよく見られる光景でしょう?
このタイプの育成の切り口は
『待って』『聴く』からの、伝えるが効果的。
無言の間どうするかって?!
あなたの自由思考の時間だよ〜
ポーカーフェイスで妄想を楽しんで(笑)
Have a happy life, by Touria.