嫌だった仕事を生業として生きる…H次長との出会いと別れ。

みなさん、こんにちは！メンタルトレーナーのやまやです。

頑張ればなんとかなる、そう信じて闇雲に頑張ってもいい結果は出ないしね、

なにより自分が疲弊する。

さらにね、心の支えがなくなると

頑張りってきかなくなるんだよね。

………

私がホテルに転職したキッカケは

当時の人事次長。

英語が出来て、接客サービストレーニングが出来る人を探している、

ということで

母校を経由して紹介頂いたのです。

なぜなら、彼女は同窓の先輩であるというご縁です。

彼女は次長職でかつ

トレーニング・マネージャーでもあったから

彼女もかなり疎ましがられ、激しいバッシングを浴びながらも

いつも毅然としていた。

入社後のある日彼女に呼び出された。

「やまやさん、ごめんね。

私への風当たりで、あなたも嫌がらせをされると思う。

あなたを守る為にもあなたと少し距離を置くわね。」と。

その時はまだそこまでのことはされていなかった。

かえって、

底意地の悪い彼女の悪口を聞こえよがしに言う他の部長や

あからさまな不躾な態度を取るスタッフを見て

「彼女はなんて大変なんだろう」って思っていた。

私は下っ端だし、

そんな酷いことはないでしょう、って思っていた…けど

彼女の予想は当たったわけです。

私の入社後１年経たずして彼女がヘッドハンティングで会社を去ることになった。

最後の彼女の言葉。

「娘みたいなあなたを一人残していくのが唯一の心残り。

本当にごめんなさい。

トレーニングの仕事は素晴らしいけど

とても辛いものでもある。

だからあなたがこの仕事を辞めても構わない。

でも、いつかこのこの仕事に戻りたいと思ったら

あなたならいつでも戻れる。

あなたに向いてると私は思うのよ」と。

私は彼女に安心して飛び立って欲しかったから

笑って、ただひたすら

「私は大丈夫です！」

を繰り返した。

彼女は泣いていた。

私は泣いたら心配かけるって思って

我慢したけど、無理だった。

ひとりぼっちになる寂しさと

守ってくれる人がいなくなることの心細さで

堪えきれずにポロポロ泣いてしまった。

同じ辛さと痛みを分かち合える唯一の人が

居なくなった。

………

 あの時は

『トレーニングの仕事なんて大嫌い！

やりたいなんて思うわけがない。

 …早く辞めたい』

そう思っていた…のに、

結局、私は「トレーナー」の道を選んだ。

人生なにが幸いするかわからない。

不思議だよね。

トレーナーの仕事はね、

彼女の言う通り私の天職。

そしてあの経験の全てを

私は自分の財産に変えました。

………

今日も最後まで読んでくれてありがとう！

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